実用書

【一秒もムダに生きない】時間の節約と使い方、そして時間の正体

アルパカ
アルパカ
世の中まじ不公平だわ~、きち~

そう思うことってありませんか。僕はめちゃくちゃあります。

  • もっと豊かでお金持ちだったら。
  • もっと頭脳明晰でイケメンだったら。
  • もっと運動神経抜群で羽生くんよりも華麗にジャンプできたら。

もちろん実力や努力で引き寄せるられることもありますが、生まれや環境によってどうしようもならないことだってあります。

マスター
マスター
おいらも自然界か動物園かで一生が大きく変わってくるよ

そんな僕たちに唯一、完全に平等に与えられているものが「時間」です。
厳密に言ったら死ぬタイミングによって生涯の時間は人と違いますが、単位あたりの時間はみんな平等です。

もし僕たちが人生をより豊かなものにしたいというのなら、「時間」をどれだけ有効に利用できるかで人と差がつくわけですよね。
そんなことを考えながら手に取った本がこちらです。

1秒もムダに生きない

岩田健太郎 光文社新書

タイムマネジメント系の本はたくさんありますけど、今回はたまたま書店でみかけたというだけです。

新書のわりに断定的な語り口をさけて、あくまでも著者の経験になぞらえた提案型の内容になっています。

読者にフィットするやりかたを選択してくださいねという具合なので、プレッシャーを感じることなく読み進められます。

たとえば朝型と夜型についての話で、一般的には朝型の方が優れていることが多く著者も朝型であることを明かしています。
だからといって誰かにうまくいく方法論が、別の誰かの成功を保証するわけではないということを念頭に置いています。

完全に夜型の僕には心強いフレーズでした。明らかに夜の方が仕事のパフォーマンスが高いのに、無理に朝方に移行する必要はないのです。

さて、この本では主に時間の削り方、時間の使い方、時間という概念の捉え方について書かれています。

「今」やりたいことへの感度を高める

著者はまず、いかにムダな時間をなくして上手に時間を生み出すかを述べています。

時間の上手な使い方とは、「今」自分がやりたいことを感知して優先していくことです。
ここで重要なのはやりたいことです。

今やりたいという自分の気持ちが優先された物事は波に乗りやすく、非常に効率的です。

その中でも仕事の緊急性や重要性によっては、今の自分の気持ちにのらないものもあるかもしれません。

そんなときは意図的に「ノリ」にのれるような工夫をしようという技術的なことが書かれています。

時間の再投資にはまらないように

ムダな時間を削り取り、新たな時間を生み出したらそれをどう利用していくか。

仕事を工夫して時間を削減しても、その新たな時間をまた仕事に費やすのは本末転倒です。
さらにその仕事を効率的にして時間を削って、また仕事に新たな時間をパスしてという終わりのないイタチごっこになります。

人生を豊かなものにするのであれば、時間を慈しんで他者に規定されることなく自分のために使いなさいといわれています。

芸術や語学に親しんで、人として成長すること。日常の中でときに時間をゆっくりと贅沢に使い本質を楽しむこと。

たとえば朝食のトーストをあわただしく口の中につめるのではなく、ゆっくりと小麦やバターの香りを感じながら食べる楽しみを見出すということです。

時間の絶対的な優位性

この本の著者は医者です。最後は医者としての目線から、命と時間を引き合いに巨視的な価値観を語ってくれます。

これまでさんざん時間の倹約や使い方を述べています。
しかし最終的に死がおとずれる人間にとってたかが数分、たかが数時間のちまちましたやりくりに一体どんな意義があるのか。

時間の残酷さと、その限られた時間の中で僕たちがいかに虚無的にならずに、時間とつきあっていけるかということを教えてくれます。

時間への意識が少し変わった

時間管理の役に立つ技術的な内容が多くありましたが、個人的には時間との向き合い方という内面的な意味で読んでよかった本です。

とくに医者が書く本だけあり、人が死ぬまでに定められた時間の有限性についての話は深くささります。

アルパ子
アルパ子
時は金なりよ

僕はこの本を読んで、自分の生活の一部を見直しました。

1秒もムダに生きないというかなりストイックそうなタイトルですが、実際には僕たちの時間と暮らしに優しく寄り添う提案をしてくれる本です。

ただ時間をやりくりするだけではなく、豊かな人生を過ごすための新たな時間への見方が養われます。