実用書

照明デザイナーに学ぶ【照明で暮らしが変わるあかりの魔法】村角千亜希

室内照明にこだわったことはあるでしょうか?

日本の家屋は部屋の天井の真ん中にシーリングライトが一つ設置されているものが多いですよね。

シーリングライトは明るさがあるし、機能的なので、便利なのは確かです。

しかし明るさの効率を重視するあまり、本来の『あかり』の安らぎや落ち着きを得るには不向きです。

まずはシーリングライトを卒業して、部屋の必要な場所に必要なあかりを灯して過ごしてみましょうという本です。

照明で暮らしが変わるあかりの魔法

照明で暮らしが変わるあかりの魔法
著者 村角千亜希
出版 エクスナレッジムック
初版 2015年3月30日

照明デザイナーでスパンコール代表の著者は、ホテルや商業施設、個人~集合住宅、イルミネーションなど幅広い分野の『光の設計』を手掛けています。
ホームページ:http://www.spangle.jp

日本の住宅照明は世界的にみて明るすぎると言われています。

人工照明の発展は僕たちの暮らしを豊かなものへと導いてくれました。

一方で環境問題やエネルギー低減に関心が高まっている現代だからこそ、今一度あかりについて見直してみようという本です。

朝・昼・夜に楽しむあかり

本書はいくつかのコラムを差し込みながら、一日のあかりの楽しみ方について書いています。

朝・昼・夜と部屋の中で過ごすであろう時間帯別にあかりの楽しみ方を紹介しています。

インテリア照明などに興味を持った人にとって、とても参考になります。

朝~昼のあかりの楽しみ

爽やかな朝の光

午前は人間の活動にとって大切な時間になります。

朝の太陽光、カーテンから漏れる柔らかい光をコントロールして気持ちのいい朝を迎えます。

僕は早起きが苦手なので、真似できないものが多いのですが、丁寧な暮らしと活力のある朝を教えてくれます。

夕暮れ~夜のあかりの楽しみ

夕暮れのあかり

夕暮れ時の赤い西日や、夜の月明かりはとてもドラマチックですよね。

暗くなったら電気をつけるのが当たり前ですが、自然光と人工光が交じり合うこの一瞬にこそ照明について意識してみてほしいです。

光だけでなく、陰影やものの質感、自然光をもっと楽しめる余韻があります。

夜の室内はスタンドライト、アッパーライト、スポット、光のグラデーションなど技術的なことも満載に書かれています。

また人の目線や、光の種類・演出効果なども丁寧に説明されています。

ほぼ全てのページにイラストや写真が挿入されているので、とても解りやすく写真集のように眺めることもできます。

ほどよい明るさを楽しんでいきたい

長野県の阿智村が日本一の星空として有名ですよね。

近年満点の星空というものをなかなか見られなくなってしまいましたが、それも街が明るくなりすぎている証拠。

阿智村の星空に人々が感動する背景には、夜を夜らしく控えめなあかりで暮らしているから。

照明にたいして明るさだけでなく、光の質についても深く考えさせられました。

また照明に関する本で、おすすめの2冊も併せてどうぞ。

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和風に焦点をあてた、上品で落ち着いたあかりをシーン別に細かく解説されている本です。

 

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