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和のあかりを学べる【美しい光でつくる暮らしの照明】

ホテルやレストランで「あ、この空間お洒落だな」と感じたことありませんか。

そこには暮らしの質と、あかりの質が同時に息づいています。

普段照明についてなかなか考えることがないので、質の良い照明のありかたというものを学べる本を読みました。

美しい光でつくる暮らしの照明

美しい光でつくる暮らしの照明の本

まだ世の中に白熱灯しかなく夜のあかりが頼りない時代に比べて、あかりの量は十分に満たされるようになりました。

その反面あかりのもたらす風情や魅力が、忘れ去られつつあるとも思います。

明るく便利になった現代だからこそ、あかりの量よりも質について考えることが豊かな暮らしにつながるのではないでしょうか。

暮らしの照明とあかりの質

玄関の門灯から、室内の部屋ごとの照明選びを丁寧に解説しています。

とくに玄関やトイレなど、その場所がもつ本来の役割から本質的な照明選びの提案をしてくれます。

例えば玄関は、本来やすらぎと安全を意識した場所であること。
住人をあたたかく迎え入れることと、夜の街並の景観をつくっていることを意識します。
とくに門灯というのは防犯面を考慮した、街のためのあかりというエチケットでもあるのです。

あかりにもマナーのようなものがあるのだなと、とても参考になりました。

照明と和の佇まい

住宅の機能面からか、和室よりも洋室のほうが一般的になっていますよね。

本書では日本のかつての和の佇まいと、美しい照明のありかたを、電気の普及の歴史とともに紹介しています。

和のあかりではとくに、質感、控えめなあかり、柔らかい光、自然光との調和などが重視されています。

意識していても見逃してしまうような、繊細で美しい日本家屋のあかりの魅力を知ることができます。

歴史的な古灯具のあかり

著者の石井幹子さん自ら集める灯具コレクションの写真なども載っており、写真と解説文から歴史の味わいを感じます。

本当に照明が大好きな人だからこその本ですね。

紹介されていた灯具一部
  • たんころ
  • 油壷付きたんころ
  • 有明行灯
  • 織部燭台
  • ローマン・ランプ
  • イスラエルの燭台
  • 人形燭台

一般住宅における美しい照明の取り入れ方から、照明の歴史、近未来的な照明作品まですべて綺麗な写真付きで読める本でした。

難しい言葉や専門用語は一切なく、照明の美しさと可能性だけに焦点をあてた写真集のような読み応えでした。

著者

石井幹子[照明デザイナー]
都市景観やライトオブジェなど国際的に活躍するデザイナー。
国内では東京タワー、レインボーブリッジ、横浜ベイブリッジ、白川郷合掌集落、函館景観などに携わっている。

あの綺麗な景観がこのようなデザイナーの人によって手掛けられていたのかと知ると、照明デザインも奥が深くて緻密に計算されているんだなと尊敬しますね。

出版社

朝日出版社

2013年1月31日初版発行

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